ふと今日も『夏への扉』を開けると、ひんやりと冷たく深緑の森の香りが一気に
飛び出してきた。
一歩、足を扉の中に入れると目の前には赤いレンガで組み上げた巨大な橋が現れた。
そう、この建造物は時と時を繋ぎ、過去と現在と未来、現実と空想をまたぐ
『タイムブリッジ』『タイムアーチ』だ!
この橋にはアプト式軌道が敷かれ、歯車を内包した蒸気機関車や電気機関車が、
時の旅人を乗せた列車を牽引し、夢幻のタイムトラベルに誘ってくれる。
さあ、せっかく眼前に現れてくれた『タイムブリッジ』だ、橋の上に登り列車を
待つことにしよう。
過去に下るのか、未来へ上るのか、それは次のタイムテーブル次第だ。
君も来たければ、一緒に登ろう。『夏への扉』が閉まる前に。