世の中には空想を超えた不思議なものが意外と多く存在する。
身延山、久遠寺にこの3月にお目見えしたものも、その一つ。
2台のガラス張りのケーブルカー。
中央ですれ違うかと思いきや、複線で双方は乗客が押すスイッ
チで自動運行されている。
実はこれ、ケーブルーカーではなく「斜行エレベーター」と
よばれているもの。
車輌は「リフト」で、エレベーターを山の斜面に合わせて斜め
に設置したと考えればいいのだろう。
しかし、その姿は山をのぼりおりする「ケーブルカー」そのも
のなのである。
30人乗りのケーブルカーは、全長65m(斜度32°)を1分半で
行き来する。料金は無料。