久しぶりにタイムトンネルをくぐってみた。長野県富士見町の中央本線小淵沢 - 信濃境間旧線の
廃線跡を訪れると2輛の電車が線路とともに捨てられ置き去りにされている。
富士山麓電気鉄道3100形(現富士急)モハ3101 - モハ3102の2両である。
元京王5000系である1000形・1200形が導入されたことにより、1997年(平成9年)に廃車となった。なぜその車両たちが、国鉄の旧中央線跡に残されているのか不思議な話であるが、車両の中を
覗くとキャンプ用具が散らばっていたり、まわりの敷地もキャンプ場らしき雰囲気もあり、児童用のキャンプ場、あるいは児童施設として車両も使われていた風であった。
現在は車両の前面にブルーシートがかけられ、立ち入ることも出来ないようである。鉄道遺産の
一つとしてあるべき廃線跡や昔懐かしい車輛が、打ち捨てられて朽ち果ててゆくのは残念でしょう
がない。出来ればもう一度タイムトンネルをくぐって美しい姿を甦らせて欲しい。